みなさんこんにちは、
しゃっちょです✨
今日のRAYSイベントもとっても盛り上がり、なんと、TE37がフルで揃うという事態に\(//∇//)\
撮影会は、とてもいい記念になりました✨
TE37. SL. TTA. SAGA. ULTRA. が揃いました✨
今日は、TECH-Mの新たな進化のお話です✨
TECH-Mお越しの皆様は、僕が1番思い入れの深い車は、E46M3だってことはご存知だと思います。
免許取る前から、BMW M3という車の存在は知っており、当時現行車両であったE46M3に搭載されたS54エンジンの評判の良さは、憧れでありました^_^
そして免許とって買った車はE46 の323i
いくらチューニングしても、M3の足下にも及ばない車でしたが、とってもカッコよく幸せでした。
当時は下手くそな走り屋で、峠で潰しちゃいました(´-`).。oO一発全損ってヤツです。
M3なんか乗ったら、もっと大事故なんかしちゃって、命も危ないだろうなって諦めかけました(TT)
でも、やはり憧れのM3、なんとか届かないかと頑張りましたが届かず、
2代目はE46 328i
少し速くなりましたが、やっぱりM3が諦めきれない。。
我慢できなくて、どうしようもなくて、フルローンをさらにオーバーローン組んでもらって買ったのが、今あるフェニックスイエローのM3でした。
当時20歳でした。
その時から、この車は一生乗るぞって決めて、何度も手放しそうな危機はありましたが、頑張りました。お金がないので、出来ることはなんでも自分の手でチューニングしたり、修理したりしたくて、BMWの、正規ディーラーに入社しました。
その時に決めたこと、それは、自分でこのS54エンジンをオーバーホール出来るようになるぞ!!
って。
でも、オーバーホールって簡単なことじゃないんです。
しかも、今はディーラーでは、ほとんどがエンジン交換。学べると思っていたのに、まったくエンジンオーバーホールについては学べませんでした。。。
ただ単に組みつけるだけならどこでも誰でもできますが、最も難しいのは、エンジンの各部をちゃんと測定するって事。
測定出来ないとどこが悪くなってるかもわからないんです。
そして、測定出来ないと、次に買うベアリングやメタルの購入が出来ないんです。
その測定もマイクロメーターを使った超精密な測定。
そしてこの測定に1番大切なのは、温度管理なんです。
20度に安定して設定されたクリーンルームで測定した数値が基準になります。
つまり、このBMW史上最も優れていると言われた量産エンジンをオーバーホールするには、絶対必要なクリーンルーム。
BMWへ、E46へ、M3への礼儀として、クリーンルームを作ってからでないとオーバーホールはしないぞって決めました。
そして、去年末ついに夢であったクリーンルームがTECH-Mに完成し、夢であったE46M3のオーバーホールを、自分自身の手で心と時間を込めて出来る環境が整いました(*^^*)
早速ご注文を受けましたE46M3 エンジンオーバーホール。
このお車は走行距離約15万キロ。
オイル交換もマメにしてはおられましたが、どんどんエンジンが重くなっていき、最後にはエンジンがかからなくなってしまいました。
クランクシャフトがすごく回り悪く、セルモーターの力では回せなくなりました。
焼き付きではなく、メタルの棚落ちでしょう。
必ず直しますと約束しました。
早速エンジンを下ろし、クリーンルームへ!!
もぅワクワクが止まりません!!
時間を忘れて作業に没頭できるように、時計を付けないことに決めました(笑)
空いた時間に少しづつ作業し、バラしていきます。
VANOS、カム、チェーン、ヘッド
オイルパン、オイルポンプ、、、
どんどんバラしていきます。
ピストンを抜いた時、エンジンの重たい原因が判明。
コンロッドメタルの棚落ちです。
コーティングされたベアリングの表面が、コーティングがめくれて土台が出てしまい、回転抵抗が大きくなっています。
ピストンヘッドは、しっかり洗浄し、バーナーで完全乾燥させて、オイル紙に包んで、ジップロックで保管です(#^.^#)
クランクシャフトメタルは大丈夫でした。
憧れのクランクシャフトです。
フルカウンターの、とてつもなく重たいクランクシャフトです。
持った瞬間、これを8500回転まで回すのかと、とんでもない事だなぁと思いました。
バラシが終わったら、一番大切な測定です。
20度に設定されたクリーンルームで、行います。精度も抜群です☆
そして注文したパーツが揃います。
すごい量です☆
洗浄も手を抜いてはいけない大切な事です。
もちろん、ヘッドもバラして、ダメなものは交換、洗浄をしっかりやりました。
バルブも顔が映るまで鏡面加工しました。
心を込めて組みました。
バルブのすり合わせも、入念にさせていただきました。
ポートは、出来る限り研磨し、洗浄しました。
腰下が組みあがりました。これが組めたらほとんんどエンジン出来たようなもんです。
この時点で、とっても軽く回り驚いています。
ベアリングは、一つ一つプラスチゲージでクリアランスをチェック。バッチリ精度出てます!!
完璧なクリアランスです(*^▽^*)
次はヘッド!!
どんどんエンジンを組み上げていきます☆
バルタイもバッチリです☆
パワープーリーも一緒に交換です☆
かからないってことはありえません。なぜなら、バルタイも合ってて、圧縮もきっちり出てるから。
でも、エンジン重かったらどうしようとか、吹け悪かったらどうしようとか、やはり不安はありました。
そしてエンジンを載せました。
エンジンは番頭が載せてくれました。手際よく組み上げてくれました。流石です。
そのエンジンが、今、すんごい勢いでセルが回り、すんごい軽さで吹けて、新車以上と言っていいくらいのレスポンスで8000回転までブン回って、そして、信じられないくらいアイドリングも安定しています。
本当に本当に幸せです。
このM4やM2のようなダウンサイジングターボエンジンが主流となってる今の時代に、あのE46 M3の高回転大排気量NAエンジンを、慣らし運転出来る喜び。
新車のE46M3を手に入れたような感覚です。
お客様の車ですが、何よりも想いが乗りました。
僕の夢がかないました。(T_T)
S54にお乗りの方は、みなさん口を揃えて、この官能的な高回転エンジンは最高とおっしゃいます。
しかし、組み上げたエンジンは、全くの別物です。新車の頃のS54は、こんなに凄かったのかと気付きました。
もしかしたら、新車よりも各部のフリクションが少なく、新車以上に回るかもしれません。
まだまだ、まだまだ、最新のNAエンジンと渡り合えるフィーリングが出ました✨
GT3の9000回転エンジンみたいな、すんごい回り方。
昨日の晩、100キロほど走らせてもらいました。
こんなに気持ちよく回るS54は、乗ったことがありません。
まるで呼吸をしているような息吹を感じるエンジン。
まだまだいけます。S54は永遠に不滅。
その真髄を、TECH-Mは提供出来るようになりました。
早速、また次のエンジンです✨
まだまだ眠れぬ楽しい日々が続きます✨
ご興味ある方は、是非ご連絡ください✨予算に合わせたTECH-Mオーバーホールを、提案させていただきます✨
ちなみに、今回のエンジンオーバーホールは、
ベアリング類、パッキン類、ボルト類全交換
全部品洗浄
バルブ鏡面加工
ポート研磨(簡易)、洗浄
エンジン脱着
全てで100万円弱といったところです。
100万あれば、最高のエンジンが手に入るって事です。
これからM3に乗ろうって方、安心してください。
まだまだM3に乗ろうって方、安心してください。
大好きなS54にずっと乗り続けられるのは、僕にとっても最高の幸せです✨
最後まで読んでいただきありがとうございました。