皆さんこんにちは????
しゃっちょです✨
最近は暖かくなって、力仕事では汗ばむようになりましたが、かなり過ごしやすくいい感じです✨
今週末のBBQツーリングは、明日で人数決定となりますが、行けそうだけど行ってみたいな??って方はいらっしゃれば遠慮なく連絡ください♫
さて、そんな今日は、足廻りのお話しでーす✨
長くなりましたので、おヒマな時にゆっくり読んでください✨
BMWは昔から変わらずシャシーセッティングがとても良くできた車です。
E36前後の時代なんかは、ボディー剛性を上げるためにコストをたっぷりかけていました。
材質にこだわったシャシーやボディーでした。
ボディー剛性を重視して、質の良い鉄を使うことで永く生き続けるボディーを作る。
ドイツのバイエルンの土の中で一年間寝かした鉄を使ってボディーを作ってたんですよ。
そういったこだわりが好きです。
しかしどんなボディーでも、走行するとダメージが入力され、それが蓄積していきます。
そこで大事なのが逃がしです。
入ってくる入力を逃さないことにはどんどん疲労が蓄積してどこかで破断してしまいます。
その逃がしの部分が、ボディーの底の、プロペラシャフトやマフラーが入っているトンネルの部分です。
うまくそこがねじれて吸収してくれる、逃がしの大切な所です。
そこを補強するパーツが沢山出ていますが、まぁ良し悪しってことです????
そのボディーへの入力の逃がしのテクニックは、未だBMWは健在ですが、昨今のBMWにはそのボディーの剛性を感じることが少なくなってきました。
というのも、ボディーはあくまでシャシーの上に乗っかってるだけ。
みたいな印象が持たれるくらい、シャシーの仕上がりが素晴らしくなってきています。
みたいな印象が持たれるくらい、シャシーの仕上がりが素晴らしくなってきています。
昔の車はボディー剛性。
フェンダーアーチもすごく分厚かったでしょ??ツライチ出すにはツメ折りしたり、フェンダー切ったり。
でも今のBMWはフェンダー元から薄い薄い。
ボディーに剛性を持たせる必要がないくらい
シャシーが良いんでしょうね。シャシー剛性って言葉が当てはまると思います。
そして、F系のMシリーズは特に。
棒みたいなチャランポランな脚を入れても、なぜかしっかり走ってしまう。これはすごい進化ですね。
棒みたいなチャランポランな脚を入れても、なぜかしっかり走ってしまう。これはすごい進化ですね。
だからこそ、ちゃんと脚を作ってあげたら、もっともっと良い車になる。でも、少しでも間違ってしまうとバランスが崩れる場所が出てきます。
サーキットなんか持って行ったら一目瞭然ですね。
僕がBMWのディーラーでメカニックをしていた時代によく行ったトレーニングでBMWマイスターの講師の方がよく仰っていて、本当にその通りだなといつも感じながら走っていました。
まぁそんなことをちゃんとできてるBMWの脚を触って行くということは、はやり生半可な知識や技術では到底無理だって事ですね。
って言ってても進まないし、やはり見た目の車高も大事だし、ノーマルをそのままサーキットに持って行くとプッシュアンダー、ロールオーバーと言ったおっそろしい挙動が出るわ出るわ。
そんな挙動が出ないように走ると、かなり挙動が大きいのでインフォメーションが伝わりにくく、今車が路面に対してどんな状態なのかよく分かんなくなる時がありますし、やはりタイムは出ないんですよね。
出ないように走るってのは、
しっかりブレーキングして減速、ペダルリリースに合わせて大きめにステア切ってターンイン、リアがダイブしながらクリップに向けて吸い込まれるようにラインをトレースして、向きが変わったところでアクセルに少し足を置きトラクションをかけてやる準備をしながらひたすら我慢。ステアを戻せるようになってから足を置いていたアクセルペダルに少しづつ荷をかけていくイメージで走る。
しっかりブレーキングして減速、ペダルリリースに合わせて大きめにステア切ってターンイン、リアがダイブしながらクリップに向けて吸い込まれるようにラインをトレースして、向きが変わったところでアクセルに少し足を置きトラクションをかけてやる準備をしながらひたすら我慢。ステアを戻せるようになってから足を置いていたアクセルペダルに少しづつ荷をかけていくイメージで走る。
って走り方。
だから、攻めようとしてしまうとついアクセルを早めに踏んでしまって、ずっとドリフトしてしまうから、全然速くない。
BMWの宣伝もずっとドリフトしてるし、やっぱりグリップ少ないんじゃないかな??
でもって、ニュルのタイムはE46M3CSLより遅い。
E46M3CSL 7:50
F82M4 7:52
はっはーん、やっぱり遅いよ。
僕はどっちも持ってるからよくわかる。
M3CSLは、そういった挙動が明らかに少ないから、直線が遅くてもコーナーが速い。
そんなノーマルに車高調入れてストローク量を少なくしてあげて、重心下げて。
それだけでメチャメチャ動きがシャープになって、メカニカルグリップが向上する。
空力もすっごく需要なファクター
やっぱり地球上で走るってことは、そういう事なんだ。
常に重力、遠心力、空力と言った物理的要素になる。
という事はやはりうまく走ろうと思うと、運転を練習するより物理を勉強した方がいいと思います。
そうすると、運転技術がうまくなる前に、運転するという事、車を動かすという事が理解でき、説明できるようになる。
そうすると、速く車を走らせる事も、また理解できる。
そうすると、速く車を走らせる事も、また理解できる。
だから僕はいつもお客様を納得させるために、物理のお話をするんです。
みなさんもそうやって運転を捉えてみてください。
そしたら、練習できる場所は、サーキット ではなく、
そしたら、練習できる場所は、サーキット ではなく、
街中のゆっくり走っている時や、カフェでコーヒー飲みながらマッタリしている時、寝る前の布団の中が、練習場所になりますよきっと♫
そんな僕が一番感動したのが、M4GTS。
この車、たしかにパワーは出てるし、軽い。でも少しだけ軽いって程度だし、パワーだってそこまでではない。
足廻りはKWのクラブスポーツが元からインストールされているくらい。
足廻りはKWのクラブスポーツが元からインストールされているくらい。
そのM4GTSがニュルで叩き出したタイムが
7:28
ノーマルM4と24秒も差が出てる。
一周1分くらいのサーキットがあったとしたら、3秒も違う。
セントラルだったら4秒。
セントラルだったら4秒。
M4にKW クラブスポーツでサーキット走らせたこともあるからよく分かってたけど、それだけでもそんな差は出ない。
よっぽどなんかやってるなって思ってた。
そしてついに、TECH-Mのお客様にM4GTSが納車され、あの、M4GTS 2色2台の展示会を開催させてもらいました。
その速さの秘訣を盗ませていただけるチャンス‼‼
ドキドキの試運転は本当に驚きました。
転がした瞬間に、ハンドル軽い?って感じました。
タイヤはミシュラン CUP2 超ハイグリップですから、絶対重いはず。
なのにすっとハンドルが切れた。
なのにすっとハンドルが切れた。
そして走行。
直線で少しづつスピードを上げて行くにつれ、ステアリングが、どんどんカチッとしてくる。
速度が上がれば上がるほど、ステアリングがセンターで安定し、どこにも行かないぞ!くらいの根性が見える。
そしていざステアリングを切ると、重かったように感じられたノーズが嘘みたいにカコーンと入って行く。そして安定したリアの挙動。これにもまたびっくり‼
M4GTSに乗れたことに感動しながら、それは何をやってるのか、何が違うんだろうと考えました。
そして僕の出した答えが、フロントのアーム。
そして僕の出した答えが、フロントのアーム。
変わってる。絶対。
ロールセンターが低くなって、今の車高にあってるからハンドルを切るのに抵抗がなくスッと切れる。
そしてキャスター。
ノーマルM4よりキャスターが付いている。
だから直進性に速度が上がるにつれ重さが出る。
ノーマルM4よりキャスターが付いている。
だから直進性に速度が上がるにつれ重さが出る。
よし、このアームを買ったらM4GTSになるな‼
そういえばM3CSLもリアのロアアームや、ステアリングギアボックスなんかも変わってたし、やっぱりBMWスゲーな‼
って考えながら、ピットに戻りました。
そしてリフトアップして答え合わせ。
パッと見た感じアームは同じ。
あれ??おかしいぞ。
そして、ライトをナックル側に移した瞬間のあの衝撃‼
ライトが反射して太陽拳を食らったかのように目を背けました。
こんなナックルが装着されていたんです。
削り出しのアップライト。
調べたらジュラルミンではなかったですが、6000番台の超高高度アルミを鍛造し6軸マニシング加工で成型されたピッカピカのナックル。
本当に感動しました。
宝箱を見つけた時の麦わらのルフィーのキラキラ目の感覚✨
このナックル一つで、ロールセンターの最適化、キャスター、キャンバースラストの最適化を一発ではかり、全ての入力が集中するこの部分を高剛性化。
それがM4GTSの速さの秘訣だと一瞬で理解しました。
速攻でドイツからこのナックルを、取り寄せ、M2に装着。いろんな部分が違い加工は必要でしたが、なんとか装着でき、M2が凄まじく進化しました。
そんなGTSナックルも、今や片側で60万円します。左右で120万
絶対売れると思ったのに、誰も買ってくれません????
絶対売れると思ったのに、誰も買ってくれません????
そりゃそうですよねこんな金額。
でも、ここまで読んでもらっていたら、分かってもらえるかな?と思うのですが、
純正ナックルの剛性はどうしようもないとして、アームを変更して、GTSと同じ状態、つまり同じロールセンター、キャスター、キャンバースラストが実現できれば、フィーリングを近づける事は可能なんです。
こちらはこれからTECH-Mが推していくニューパーツ。
アメリカのSPL社から発売されたアーム達です。
輸入元はドライブさんちです。
前からありましたが強度テストや実績が足りずなかなか手が出せませんでしたが、強度もオーケーが出たので、早速仕入れました、
そしてGTSのフィーリングを望まれているお客様に続々インストールを開始しました。
はい。クロベーさんです✨
あくまでM4GTSフィーリングを目的とするので、フロントアームのみで一度トライです。
アームの交換はサクサクです✨
しっかりピロボールにはガジリ防止のグリスアップをして丁寧に組み付けます。
しかしこのアーム、セッティング本当に難しいです。
数字合わすだけではテンションが抜けずうまくセッティングできないし、ピロに負担をかけてしまいます。
相当大変です。
相当大変です。
ちょっとどうするのが正解がわからなくなり、M2GTSをリフトアップしてナックルの計測や、アライメントの測定をして、その状態に合わせて組み直ししました。
ちょうどスミレパパさんのM4GTSもお預かりだったので、参考にさせていただくこともできました。
ってか参考にできる車が二台もあるなんて最高????
試運転、セッティングを、繰り返しなんとか似たセッティングが出せました✨
しかし、フロントのプルストラットを変えずに、ロアコントロールアームとタイロッドエンドを交換して伸ばしたので、キャスターが勝手に付いていきます。アンダーでキャスター調整するので、GTSナックルとは違い、
フロントタイヤがホイールハウスの中で少し前側に移動して見えます。
車高も変化します。
でも、フィーリングもとても良くなりました✨
M4GTSと比較すると、やはりプルストラットの方でキャスター調整を戻す側で行い、出来るだけホイールハウスのセンターにタイヤを持ってきて、
ショックのアッパーでキャスターコントロールする方が自然です。
と言うことで、
偏心式のプルストラッドのピロボールを発注し、そこはクロベーさんのM4に装着するのではなく、
僕のM2GTSに装着。
アンダーでのキャスター調整がどれほどフィーリングに変化をもたらすか調べてみました。
そうすると、コーナリングがとても安定して感じました。
ストロークに対してはキャスターが付いた分動きが抑制され、硬い印象になったのですが、車全体で見てピッチングが減ったようななんともいえないしっとりな感じになりました。コーナリング中はステアリングの重さと復元力があいまりなかなか修正も少なくいい感じです。
アンダーでキャスター調整したことにより、ホイールベースが物理的に広かった事になりこのフィーリングが出たのだと思います。
ピロによる異音等はまだ特にありません。
思ったより良かったので、しばらくこのままで、セントラルへ持ち込んでサーキットでのフィーリングも確認してきます✨
クロベーさんのはアームを伸ばした事でプルストラッドが引っ張られた結果キャスターがつきましたが、そのフィーリングが今回のM2GTSともよく似ていて、もともとホイールベースが長いM4でも、十分に交換して調整する意味はある‼
と感じました。
まだご納車していませんので、もう少し色々調整して、もっとカクンとノーズが入るように、小さい舵角で曲がれるようにセッティングできれば、また先の面白みが出てきそうです✨
とまぁダラダラ書きましたが、
パーツの交換ってのは、
良いですよ、よくなりますよ!とか、しっかりしますよ!とか、
分かりやすいですけど曖昧な表現しかされず、本当にそのパーツを使ってどこまでセッティングできて、どんな幅をもたせれるのか、どこを狙ってアプローチしていくのか、全然ハッキリしません。
分かりやすいですけど曖昧な表現しかされず、本当にそのパーツを使ってどこまでセッティングできて、どんな幅をもたせれるのか、どこを狙ってアプローチしていくのか、全然ハッキリしません。
そこをはっきりさせることが大切です。
新しいパーツってのは、その分沢山の課題が山積みです。
作る側も、 組み付ける側も。
そして、それを感じるオーナー様が最後は一番重要です。
オーナー様よくないと感じたら、また出直しです。
でも、最後までしっかりお手伝いさせてもらいます。
ま、それだけ来てもらわないといけませんが????
でも、最後までしっかりお手伝いさせてもらいます。
ま、それだけ来てもらわないといけませんが????
結局、
良いパーツでましたよって話でした笑笑