みなさんこんにちは!
しゃっちょです(^^♪
連投頑張ってます☆
今日は雨でした。雨が降ると、峠やサーキットに行きたくなります。
さ、今日はセッティングとは
というお話し(^^♪
僕のすべて、、、ではないですが、今日の話は、僕の理想を語るうえで、本当に大切な話です。
間違ってるかもしれません。でも、これがTECH-Mです。
うちに来てくださってるお客様は、よくご存じかと思うのですが、初めてお越しいただいたお客様の車でも、乗ると、ある程度その車のアライメントセッティングがわかります。
特にE46やM4、miniR56 なんかは得意。
E46M3だったら、キャンバーとトー、タイヤの銘柄まで当てれたりします。
それは、なぜか。
僕は免許取った時から自分で毎晩毎晩峠を走って、 走るたびにタイロッドを触ったり、車高を変えたりしていました。
例えば、アンダーステアが出るなと感じた時。
友達は、アンダーが出るとフロントの減衰を少し柔らかくしてロールスピードを速くしてあげるとか、減衰力の調整がメインでしたが、
僕は違いました。減衰調整はもちろんついていましたが、
外側のタイヤのスリップアングルを調整するためにトーを変化させ、アンダーステアになる領域でならないようにしたり、
アンダーが出やすいなら、フロントの車高を下げたり、リアの車高を上げたり。
ステアリングに対するタイヤのスリップの仕方や、前後の重量バランスを変更することで自分なりに考えて、推測して、試して。
それを繰り返しているうちに、なんとなく、このセッティングいいんじゃないかな??って思うと、
そのとき初めて、アライメント屋さんに持っていきます。
その時は、自分の中で、トーはこれくらいだろうと予想もついていますし、だいたいこうだろうなという状態で持っていきます。
そして、
「アライメントをとってください。」
ではなく、
「今のアライメント数値を教えてください。」
ってお願いして、出た結果を見て自分の中で答え合わせをするとともに、
だったら、その前のセッティングはこうで、こんな動きがしたな。 こんな時はとてもいい動きをしたけど、こういう時は良くないんだな。 とか、
あの時のセッティングはダメだと思っていたけど、もしかしたらあの領域ではよかったから、走るステージによってはいいんだろうな!
とか、
わかるようになるんですよ。
で、今ね。
初めてお越しいただくお客様の悩みをお聞きすると、なんとなーく、
あー、確かあのセッティングの時にそんな挙動が出てたなぁ、だったら、こうしたら解決したから、ちょこっとトー触ってみましょうか??
なんてことが言えて、それで途端に解決したりするんですね。
だから、僕はアライメントはすっごく大切だとは思ってるんですが、数値をピタッと合わせたり、純正規定値に合わせたりなんてことには、全然こだわりを持ってないんですよ。
車乗って、あぁ、こんな感じだったら、わざわざアライメントテスター乗せなくても、ちょっとココいじれば良くなるよって、
フィーリングで全然できちゃうんです。
アライメントをフィーリングで合わすんではなく、フィーリングで車の動きを作ってます。
要らないんですアライメントテスター。
昔、テスター持ってないと話にならんとか言ってる人いましたが、だぶんお話にならないくらい何のこっちゃわかってないんでしょう。
減衰力にもこだわりはないのですが、その理由はいつか話しますね☆
そんな僕も、今や必ず1日に一回はアライメントテスターを使って、お客様のお車に
TECH-M ジオメトリー調整をさせていただいております。
ようはスペシャルなアライメントなんです。
じゃぁ、なぜ、テスターを買ったか。
おかげさまでTECH-Mには、僕以外に、岡本、平家、みずき。3人のメカニックがいます。
岡本はとても丁寧で、経験豊富なメカニックです。
平家も、まじめで、自ら走るし、自ら触る車大好き人間。
みずきは、何も経験はないけど、一生懸命メカニックの勉強をしながら、サーキットにも行って運転の腕も磨こうとしている。
最高の仲間たちと思っていますが、だれも僕のような車へのセッティングの携わり方をしていないので、フィーリングでセッティングは簡単にはできません。
だから、車の動きと特性を、数値化して教えることで、オーナー様一人一人が理想とする車の動きに合わせることができる、参考書となるものが必要になり、そのためにアライメントテスターを買ったんです。
もちろん、フィーリングで合わせてるときはお客様からお金をいただけませんでしたが、この設備投資を償却するために、お金を頂戴しております。
きちんと数値化してお客様に説明をします。
しかし、これではTECH-Mのメカニックたちの知識は増えますが、運転して体感できる経験は増えるかというと、それは別です。
今あえて、メカニックに、トーやキャンバーが変われば動きがどう変化するのか、
いいところ、悪いところ、得意なところ、不得手なところ、乗り方、、、、
僕が自分自身でずっとやってきたことを、アライメントテスターという参考書と、僕という教科書をつけて、経験させています。
今日は、255馬力までパワーを絞り出したR56JCWの足回りのセッティングを教えることにしました。
足回りのセッティングは、パワーで決まります。パワーを上げたら、それを路面にしっかりと伝えることができないと、意味がないからです。
今までの僕なら、もうそのパワーを受け止めるには、タイヤの接地を増やすセッティングと数値がわかってますから、この数値に合わせて調整してくれ。で終わるのですが、
最近は、お客様にあったセッティングをあえてメカニックに考えさせるようにしています。
どうするかというと、フロントにタイロッドでトーを調整しますが、あえて3種類の数値を紙に書き出して、その数値の場所で色を変えてマーキングを打たせます。
① 緩いトー
② きつめのトー
③ かなりきついトー
それぞれをマーキングすることで、テスターに乗せなくても、どこでも調整ができるようにしておきます。
そして、お客様に了承を得て、今回はみずきに同行させまして、いつもの峠に行きました。
まずは①
自分で調整し、自分で走る。 どんな感じなのか、比較対象がないから①セット目は感覚をつかむ。
ハンドルの重さ、初期レスポンス、コーナリング中の舵角、切り足しレスポンス、トラクション・・・・
感じないといけないポイントが、山ほどあります。
そして、②のパターンに変更します。
そしてまた走ります。
さっきのと比較ができます。
あ、レスポンスが変わった! 舵角が違う! ブレーキがよく効く!!
とか、トーでこんなに違うんですか!!といつもびっくりしながら運転しています。
次は③です。
同じように、冷静に比較、分析が必要です。
そして、一番大切なのは、今回オーナー様が、どんなセッティングを望んでいるのか。
①②③の中に、僕が正解と思う数値を必ず入れておきます。そして、答え合わせ。
みずき君、正解です!!(^_-)-☆
こうやって少しずつ、セッティング能力、感覚を養っていってもらってます。
TECH-Mのメカニック、これからすごい成長しますよ♪
アライメントテスターなんて、必要なくなります。