みなさんこんにちは✨
しゃっちょです✨
サーキットを変な周期で走りすぎて、ずっと筋肉痛が取れません。。
実は先週の10日に富士スピードウェイで走行会が予定されていて、やる気満々で準備していたのですが、
なんと天気がコレ。
寒いのは嬉しいけど、雪は☃️さすがに困る(笑)
行くのを諦めましたが、大正解!コースクローズになっていました(笑)
いいタイム出したかったのに残念。
なので、次の週‼️ 4/17に岡山国際サーキットにトライアルの走行会に参加してきました。
もちろん目標は100秒切り‼️
こちらも気合満タンで準備するも、、、、
なんと気温24度。今度は暑すぎる。
なんじゃこの気温は。朝は寒かったからモモヒキ履いてたのでもぅ灼熱でした(笑)
で、頑張って頑張って攻めたんだけどタイム伸びず。ベストは1:41.3。
今回はコンピューターを5000回転から上をノーマルに戻してきたので失火はありません✨
車重1050キロで、500馬力くらいのFCには流石に負けましたが、1420キロのM2で良く頑張った方でしょう。
動画つけておきます✨
さて、今日はみなさんに大切なお話があります。
とかいうと、たいそうなんですが、とっても大事な話です。
ブレーキの話し。
実はM2GTS、タイムに伸び悩んでいるんです。
自分の想像と車の動きがなかなか合わないのです。
その理由が、ブレーキなんです。
僕のM2にはとってもいいブレーキ、ENDLESSのモノブロックキャリパーキットが装着されています。
TECH-Mのお客様にもたくさん装着して頂いています✨
そのブレーキに、ABSプログラムを導入し、さらにさらに、素晴らしいモノになっています。
しかし、セントラルをM2で24秒台で走るようになってから、色々なブレーキパッドを試しているのですが、ある問題が見え隠れするようになりました。
そして今は完全にその問題に直面しています。
それはブレーキローターの熱膨張です。
例えばM4や、92のM3で24秒台ってのは、ぶっちゃけそう難しいことではないと思うのですが、
ストレートの遅いM2で24秒で走るには、相当ブレーキとタイヤを使わないと出ません。
相当プッシュしているという事です。
で、M2GTSのベストが23秒9。これは去年の3月のタイムです。
このタイムが出た時と、前回や前々回のレースでのロガーを見比べてみると、ブレーキングポイントがかなり手前で、しかも制動力がマックスにかけれていません。
なんで?!
何が違うの?!
ずっと頭を悩ませていました。
そして、ある一つの結論にたどり着きました。
それは
ブレーキローター
これだけはまだ変えていないのです。
もちろんテストも兼ねて、どんだけ持つのかを試していたわけですが、持つも何も、ローターの本当の大切さに僕は気づいていませんでした。
みんなそうだと思います。
キャリパー変えたらよく効く。
パッド変えたらよく効く。
ダクトつけたらよく冷える。
こんなことばかり聞きます。
でも、ブレーキって、なんで止まるかっていうと、パッドとローターの間の摩擦力で止まります。つまりローターはパッドと同等に重要という事です。
そして、ローターは熱膨張します。
その熱膨張についてわかりやすく水元画伯やります(笑)
もともとはこうして、パッドとローターはまっすぐにくっついていて、この摩擦力で熱エネルギーに変換して車を制動するのがブレーキです。
では、どんどん熱を加えていき、鉄の膨張をさせていきます☆
外側に膨張して直径が大きくなるのは想像つきますよね。
でもそれは大して問題ではないです。
基本的に、パッドの真ん中をピストンが押しますから、ローター表面の真ん中あたりが1番熱持つので、そこが特に膨張します。
そうすると、
このようにローターが膨張して、プレーキパッドの当たる部分が減り、摩擦ミューが減り、制動力が出ません。
なんとなくわかってきましたか?
僕が悩まされている部分に近づいて来ましたよ。
このようにローターが丸く膨らんでしまうと、しっかりとパッドが当たる面積が減るので制動力がグンと落ちてしまいます。
黄緑色の部分は当たっていませんので、摩擦ミューが低くなり、制動距離が伸びます。
そして、ローターがこう丸くなってしまった状態で、冷えると、真っ直ぐの元のローターには戻りません。
実は、この様に大きく波打ってしまうのです。
レコード盤の様にではなく、ウネウネっと波打つのです。
分かりやすく言うと、伸びに弱い、何か紐のようなモノを、無理やり伸ばすと、伸縮性がなく、離した時に完全に元に戻らず、少し伸びた状態にまでしか戻らなくなってしまう。そんな経験はありませんか?
Tシャツ洗濯したら、首元がヨレヨレになっちゃったーみたいな。
まさにその状態なのです。
これでは、ローター新品の時はいいですが、数回高温で制動さてしまえば、ローターの精度が一気に落ちてしまうのです。
コレです!!僕が悩まされていたのは。
そして前回、前々回のレースでは僕のM2はプレーキング時に初期で制動力が立ち上がらず、さらにはジャダーが発生しており、プレーキ踏むとバイブレーションが起こる状態でした。
この症状は、ローターの表面のウネウネとどう関係あるのかな??とコレまた悩んでいました。あとで解説します。
僕のM2GTSは、かなりローター使い込んだので、ローターの磨耗が原因で、熱が伝わりやすくさらに膨張しやすくなってよりパッドの摩擦面が小さくなりミューが落ちてしまうのです。
タイムが伸びない理由です。
そして、これを解決する方法は一つしかありません。
膨張を極端に抑えれるブレーキローターが作れるメーカーを探して、そこに作ってもらう。
これが唯一の答えです。
それが出来れば、いつでも最高の状態のブレーキフィールが安定して発揮できます。
すごく大切な事です。
TECH-MのYouTube 見てくださってる人、僕のレース動画見てくださってる人はわかると思います。
去年の11月のレースでは、アシストさんちのM3をブレーキでぐんぐん詰めているのは僕のM2GTSです。
しかし、先日のユーロカップでは、逆にぐんぐんブレーキで詰められています。
僕のM2のローターはボロボロ。
アシストさんちのスーチャーのプレーキは、同じENDLESSですが、今回新品に交換されたばかりでした。
ロガーで見ても僕の車は全く制動力がマックスに立ち上がっておらず、良くて8割くらいでした。
コレでは、ますます命を乗せたブレーキが踏めません。
ローターを新品に変えたら、また昔のフィーリングは戻るでしょう。でも、また使っていくうちにすぐ同じことが起こります。
こんなことは、起こってほしくないのです‼️
そのような僕の希望を叶えてくれるローターメーカーは、僕が知る限り、
1社しかありません。
Rdd
もぅ15年以上前から僕が知っているメーカーです。
Rddが作るローターは、いつまでも長持ちし、フィーリングもよく、フェラーリやGTRのレーシングカー、スーパーGTなどにも供給している世界最高峰のローター製作会社です。
正真正銘の、ホンモノのメーカー。ホンモノの職人がいる会社です。
ここに、頼るしかもぅ解決しない。
でも、TECH-Mがホンモノにならなければ、この想いも伝わらないし、相手だって本気にしてくれるわけがない。
こっちからコンタクトとって、ローター欲しいんですけどって言ったら、そりゃ供給はしてくれるでしょうけど、僕の真意に応えてくれるかわからない。
そもそも、TECH-Mはホンモノの目に止まるような、まともな店なのか。
自分の正しいと思うことを突っ走ってやってきただけの、仲良し集団なだけではないのか?
よく自問自答していました。
そう思っていたある日、僕はTECH-Mを出張で留守にしていて、戻ってみると、デスクの上に一枚の名刺が置いてありました。
それは、
Rdd 高田
と書かれた名刺でした。
Rdd。 そして高田さん。15年以上前、僕が大学生で、アートスポーツでバイトをしている時に、アートスポーツの先輩から何百回と聞いた名前でした。
Rddが来たっ!! ついに!!
すぐに名刺にあった電話番号に電話をかけました。
「Rddの高田です。」
僕 「初めまして。やっと、お会いできますね」
高田さんはその言い方にびっくりしたのか、えっ?!という感じでした(笑)
そりゃそうです、僕からしたら、昔からファンの芸能人に会うような気分です(笑)
少し世間話もしました。そして、僕の抱えている問題と、その答えであろう話しを電話越しにしました。
すると、
「うちにローターを作らせてください。どんなトラブルも解決します。すぐに、もう一度伺います」
と。
そしてアポのその日、
高田さんと、もう1人、職人顔のおじさん。2人でTECH-Mにやってこられました。
Rddの、社長でした。
TECH-Mに、ホンモノの職人集団 Rddが、向こうから来てくれました。
そこに意味があるんです。
こっちから作ってくれとアプローチするのと、
向こうから作らせてくれとアプローチ来るのでは、
モノ創りというカテゴリーでは、雲泥の差があると僕は思っています。
でも、その考え方に関しては、
Rddの社長は違いました。
ホンモノを作れば、ホンモノが欲しいって言ってきてくれる。そうお考えでした。
通りで、なかなかTECH-MとRddが出会わなかったわけです(笑)
Rddの社長と、高田さんとの話はもぅ何時間した事か。その日、6時間くらい話しました。
昔話、社長の車歴、高田さんとの出会い、もちろん僕の話も。
最高に楽しい時間でした。23時まわってましたW(`0`)W
最後にRddの社長に言われました。
「水元しゃっちょの作りたいブレーキをRddで作らせてください」
本当に嬉しかったです。
もちろん、お願いします‼️‼️と答えました。
即答です。
すぐにいろんなブレーキの測定が始まりました☆
話は戻りますが、僕のブレーキのキックバックの悩みを明確にしてくれました。
ブレーキローターは膨張します。ローターは丸く膨らむし、径も膨張して外側に大きくなる。
でもそれだけではない。内側にもローターは膨張する。
赤い部分です。
しかし、その内側への膨張が上手くできないと、逃げがなくなりローターは、反る(そる)しか出来ない状態になる。
それがパッドを押し戻し、初期のタッチの悪化、そして、極所高熱になりジャダーやキックバックが起こると。
純正ローター使われている方で、サーキット走ってる方はみんなそれが起こっています。
純正ローターはアルミのベルを沈めたところに、鋳鉄を流し込んでいます。なので、内側への膨張することができません。
ブレーキ踏んで、ハンドルブルブルする人いませんか??それです。
TECH-M とRddが、TECH-MのIDIベースのブレーキパッドに合わせたローターを製作し、純正ローター互換タイプの新しいブレーキシステムを提供することになりました。
完全に純正互換です。パッドに加工も何も必要ありません✨
ベルハウジングにはTECH-Mのロゴをレーザーカットしています✨
このローターに変えるだけで、どんなブレーキよりも安定して制動力が出せるそうです。
純正キャリパーは、十分な性能を持っています。
大切なのは、本当に大切なのはローターでした。
みなさん、お待たせしました。
そして、社長は本気でした。
TECH-M オリジナルのブレーキキットを特別に作ってくれることになりました。
とんでもないシロモノですが、とても安く提供出来ます。
もちろん、僕のM2GTSのローターも製作。
みなさんのリペアローターもこれからは特別なRdd とTECH-Mのスペシャルローターで提供します。
なぜ、Rddのローターは他メーカーと違うのか、それはローター製作に対する職人のこだわりが凄いんです。
ローターは基本、鉄を溶かして型に流し込む鋳造になります。
ほとんどのローターは、一つの鋳造の窯から1度に200~300枚のローターを作ります。
Rddのローターは、それと同じ釜から50枚分しか作りません。
料理と同じです。300人分の焼きそばを作るのと、50人分の焼きそばを作るのとでは、圧倒的に50人分の焼きそばを作る方がおいしく味が安定します。
ローターの鋳造も同じことです。とにかくしっかりとした磨材を安定して均一に溶かして鋳造することが大切です。
Rddはそれを徹底しています。
そして、夏の暑い時期に作ったローターのみをTECH-Mには供給してもらいます。
なぜか??
それは、溶けた鉄が、冷えて固まるのですが、冬の寒い時期に作ると、鋳型や気温が低く、より鉄が早く冷えてしまい均一性が出ません。
夏の暑い時期に鋳造するのが、鋳型にも均一に鋳鉄が入っていき、ユニフォーミティーがとにかく高い製品が出来上がります!!
Rdd X TECH-M の製品は僕の理想と、Rdd社長の理想と、高田さんの思いが一つにまとまって実現するのです。
そんな精度の高いRddのローターは、サーキットでは常に高い摩擦ミューが発生し、感動的な制動力と、制動時間の短縮が期待できるだけではなく、街中のちょっとしたブレーキングで、なんとも言えないカチッとしたフィーリングと、コントロール性があります✨
ローターにはRddのロゴが入ります。
かっこいいスリットです。
この写真のローターは、2010年に製作されたロッドのローターです。
なんと、まだRddのロゴが残っています。
スゴイです。
今、僕は最高に期待してます(๑˃̵ᴗ˂̵)
今回のコラボレーションで、かなりの予算を使っています。中古のマンション1LDKなら買えます(笑)
でも、売れなくてもいいです。
僕が正しいと思ってやってきたTECH-Mと、世界最高峰の職人メーカーRddと一緒にモノ造りができるだけで幸せです。
売れなくても今すでに満足です(*^^*)
TECH-M x Rdd
TECH-Mサーキットエクスペリエンスでお披露目いたします♫
お楽しみに✨
本日もたくさんのサーキットエクスペリエンスの参加表明ありがとうございます?
みなさんまだまだ空きがありますので、興味ある方はぜひ一緒にサーキットを走ってみましょう♫
天気予報は、晴れです(笑)