みなさんこんにちは♪
TECH-Mしゃっちょです。
初のコラム投稿は最高のミッションプログラム
《TECH-M ピュアマチック》
についてのお話です!
ぜひ、最後までお読みください☆
F系のM2、M3、M4、M5などのDCTで、
『大変乗りやすい』
『素晴らしい変速スピード』
『発進時のもたつきが改善した』
など、施工させていただきましたお客様から多大な評価をいただき、いまだに依頼が絶えないTECH-M ピュアマチック。
ついにG系のMシリーズにもピュアマチックがデビューしました!
G系のM 4で、限定車のM4CSLが発売され、そのCSLのATにはCSLプログラムと呼びますが、ノーマルのM4とは全く違う変速スピードを持つプログラムが存在しました。
ニュルブルクリンクを速く走るために開発されたミッションプログラムは、変速スピードが速く、ATとは思えない電光石火のシフトフィールを実現していました。
さらには室内のASD(アクティブサウンドデザイン)というマフラーからの排気音の擬似サウンドと連動し、ドライバーが音でも変速を楽しむことができました。
TECH-Mとしましては、いち早く解析に取り掛かり、ノーマルのMシリーズにそのCSLプログラムを書き込むことに成功し、数えきれない台数を施行させていただきました。
このCSLプログラムがあるので、G系でのミッションプログラムはこれで十分と判断して、ピュアマチックの開発を行いませんでした。
今回開発に至った経緯として、CSLプログラムの制御に数点、改善すべき点がありました。
まずはやはりシフトショック。
変速スピードが速いと、変速時に後ろから叩かれるようなシフトショックを感じます。
普段ゆっくりゆったり乗りたい時には不要のショックであります。
そして、F系のDCTや、TECH-Mピュアマチックを施工したDCTにシフトフィールが劣ること。
最も不快なのが停止直後のガックン。
ノーマルと比較すると、CSLプログラムは積極的にダウンシフトを行うので停止直後に2速から1速へダウンシフトをします。その時に発生するシフトショックがかなり不快でありました。
助手席でコーヒー飲んでたらこぼしてしまうレベルです。
そういったことをなんとか改善できないかというお客様方のご依頼から、ピュアマチックの開発に取り組みました。
AT(オートマチックトランスミッション)とは、エンジンの回転をタイヤの回転に変えるための減速、加速の駆動伝達装置であります。
その伝達には、油圧でクラッチプレートを押し付けてスリップをおさえます。
ノーマルとCSLプログラムでの大きな違いは全体的な油圧の違いでした。
AT内部で変速するギアとギアを押さえつけるクラッチの力をオイルの油圧で作っています。
変速スピードは、この油圧に大きく左右されます。
ノーマルよりCSLプログラムの方が油圧が高いことは解析で明らかになりました。
さらに踏み込んでデータを展開し解析していくと本当に細かいところまでしっかり制御されており、エンジンコンピュータ以上と言っても過言では無い複雑な制御がなされていることがわかります。
日本国内でATの開発、ATプログラムを開発している開発者の方にもご教授いただき、G系M4の8速ATは、CSLプログラムの油圧よりまだまだ上げることが可能で、余力もたっぷりあることはわかりましたので、油圧を少しづつ上げてテストを行いました。
すると、どんどん変速は素早くなり、その分変速ショックは大きくなりました。単に油圧を上げるだけではダメということですね。
詳しく解析した結果から、回転数に応じて油圧を変更することができ、いろんな回転数でテストを行い、すごくフィーリングがいいデータを作成いたしました。
1番の難点、停止時の変速ショックをいかに消すか。
助手席ではコーヒーなどを飲みたいですからね。
ここの解析はすごく複雑で、油圧ではどうにもならず別の角度からチャレンジしました。
それは、2速から1速へダウンシフトさせずに、2速のまま停止させることです。そして、停止すると1速にダウンシフトさせる。というものでした。というものでした。
これにはかなり時間を要しましたが、制御する事に成功しました。
その結果、F系ピュアマチックを遥かに超えるフィーリングのATの良さを最大限に活かした G系ピュアマチックプログラムを開発することができました。
発進時のトルクリミッターを変更し、低速ギアからの発生トルクを増大させることでよりスムーズな加速が可能となりました。
変速はスムーズかつ速く、無駄に変速ショックがなくなりました。
停車時は全くの違和感なくスムーズに停止し、停止後1速に瞬時に入るので瞬間的な停止からも加速が可能です。
ベースをCSLプログラムから変更しているので、ドライブロジックの変更にもノーマル通り対応し、ASD(アクティブサウンドデザイン)による臨場感もそのままです。
ドライバーにはより走りを楽しんでもらうため、純正で3段階のシフトモードが用意されている、DL(ドライブロジック)の味付けを変更しました。
DL1
F系DCTピュアマチックのようなスムーズさと、ATの柔らかさを兼ね備えたフィーリング
DL2
ポルシェPDKのような電光石火シフトフィールと途切れないトルク感の変速加速
DL3
フェラーリF1マチックのような、電光石火シフトフィールに、少しシフトショックを作り出しシフトチェンジする楽しさが湧き上がるフィーリング
家族とドライブの時、1人でドライブの時、サーキットなどで攻める時など、シチュエーションに合わせて全く違う楽しさを感じることができまます。
ちなみにノーマルのドライブロジックは、1から3で平均的に油圧を上げていくプログラムでした。
ぜひ、G系でのTECH-M ピュアマチックをお楽しみいただきたく思います。
ここからは大切な話なのですが、解析していくと、油圧は固定ではなく、パワーやトルクが上がると油圧も合わせて上がります。
これは当然のことで、パワーを出していない時は低い油圧でも十分クラッチプレートを滑らすことなく接続できて駆動を伝えることができますが、パワーを出すと駆動が滑ってしまうので油圧を上げる必要があります。
ということは、吸気の変更や、マフラーの変更、DMEチューンなどを行ったりでパワーがアップした車であれば、必ずノーマル以上の油圧が必要という事になります。そうでないとミッションを壊してしまいます。
TECH-Mでは何台もDMEによるパワーアップを施工させていただき700馬力を超えるパワーを得ているMのお客様がたくさんいらっしゃいますが、今のところはミッションに故障はございません。
それは、エンジンからのパワーに対して、ミッションを繋ごうとした時に僅かですが油圧不足による滑りを感知すると、滑りを感知しないレベルまで油圧をアップさせる制御が組み込まれておりました。
そこで注目すべきポイントは、
『滑りを感知してから油圧をアップさせる』
という事です。
となると少なくとも少しは滑っていてミッションに負担をかけている事になります。
なので、最初から滑ることのない油圧で制御させることが如何に大切かということであります。
M4CSLのCSLプログラムは、少しでも速い変速スピードで変速ロスを少なくしてタイムを稼ぐためだけではなく、ノーマルM4からさらに上げられたパワーとトルクを、ミッションを滑らせることなく動力伝達するために最初から高い油圧で制御されていた、ということです。
マフラーを変えるだけで数十馬力アップする車です。せっかくの楽しいチューニングが愛車にかける負担を大きくすることは可能なら避けたいですよね。
チューンナップをされているオーナー様、少しでもミッションを労って、長く大切に乗れるようにするためにも、
『TECH-M ピュアマチック』
心よりおススメいたします。
さらにはどこでも手に入らないTECH-Mのスペシャルなミッションフルードとの相性はバツグンで、全然違うマシンに生まれ変わります!
ピュアマチックと合わせてスペシャルオイル交換やREWITEC G5による内部コーティングを同時施工されることが最強コンボです!
施工可能車両含め、ぜひ、お問合せください。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
コラム読んだよ!の声、お待ちしております🎵