みなさんこんばんは☆
しゃっちょです(^^♪
先日の足回りのブログがとても反響で、たくさんのお客様が来店いただいております。
しかし思うのは、ご自身の足回りについて、何かしら不満をお持ちのお客様がほとんどなことに驚いています。
そして、そのうちのほとんどの方が、こんなもんだと自分に言い聞かせてらっしゃるんです。。。(涙)
本日お越し頂いたお客様の中にも数名いらっしゃいました。
絶対違うと思います。
少なくとも、ビルシュタインやオーリンズ、KW、テイン etc・・・、老舗のサスペンションメーカーをお使いの方。
スゴイ数の職人とコンピューターが、すごい時間と手間ひまかけて計測し、設計し、製作してラインナップさせた足が、悪いわけないじゃないですか。。
そんなすごいモノ造りに、僕たち一般人が良いだの悪いだのって、言えませんよ絶対。
そう思いませんか??
じゃぁなぜ不満が出るのか?・・・
結局、消費者側(ショップや個人)の選択ミスだと思います。
お客様が何を望んでいるのかをしっかり把握することは大切ですが、お客様それぞれが理想とする、あるモノがキモになってきます。
車高です。
これに尽きます。
普段はどんな使い方をしていて、何人乗せるか、荷物はどれくらい積むのか・ガソリンは多めが多いのか少な目が多いのか。そこが大事なんです。
車重による車高の変化を計算しないといけません。そして、その計算に合った車高で、
しかも、スイートポイントで組める足を提案しなくてはいけません。
それが出来なければ宝の持ち腐れです。
乗り心地?しなやかさ?速さ?コーナリングスピード?ロール量?
みなさん口をそろえておっしゃいます。
先ほどあげた老舗メーカーの脚ならちゃんと設計を理解して性能と特性も理解して組めば、ほぼほぼ期待に添えると思います。
僕はいつも足にお悩みのお客様にはデモカーの助手席に乗っていただき、僕がドライビングします。
時には限界性能をお見せするときもあるんですが、僕が見せたいのはデモカーのすごさではありません、
お客様と一緒に車の動きを物理的に理解していただき、そして一緒に考えるんです。
何が不満なのか。比較対象車に乗って、じっくりと。
すると大概みなさん、うちのデモカーが段差を乗り越えた時の前後の「音」のバランスの良さに気付いてくれます。
フロントタイヤで乗り越えた時 「トン」
リアタイヤで乗り越えた時 「トン」
同じなんです。当たり前でしょ?BMWは前後重量バランス50:50ですよ?
なのにほとんどのお客様のお車は、
フロントタイヤで乗り越えた時 「トン」
リアタイヤで乗り越えた時 「ドスン」
貴方のもこうなってませんか??
こんな方多いんですよ!!!めっちゃ!!逆もいますけど、これは前後の重量バランス外しちゃってる証拠ですよ。
リアよりになってしまっててそうなってますね。
やっぱり絶対車高なんですよ。。。(バネレートは変えれないこと前提)
リア車高が低いと、トラクションはいいかもしれませんが、フロントのターンインに対してリアがのんべんだらりとしか着いてこず、軽快感のないダルな足になってしまいます。
毎日乗ってる車のそういったところを感じてみてください。
何か答えが見えて来るかもしれませんよ(^_-)-☆
少しまた理論的にいきましょうか!頭を柔らかくしてくださーい。簡単ですから。
例え (あくまで机上で、例えば~の計算ですよ)
リアのバネレート5㌔/mm
有効ストローク量10センチ
リアの一輪軸荷重が400㌔
レバー比1。つまり、車高調で上下させた分と同じだけ車高が変化する
という車があるとします。
1G状態(接地状態)では、5㌔のバネに400㌔かかっているわけだから、
400㌔÷5㌔/mm=80mm 8センチ車高が下がる。
んじゃ10センチ引く8センチ・・・ たったの2センチ
つまり接地状態で2センチしか縮みが無い車・・・(よくある)。
当然乗り心地悪いよねバンプタッチもするし底付きもするし・・
バネレート換えるのはお金がかかりますよね
そこで、リアの車高上げてやるんですよ。
重量バランスが前に寄ります。つまりリアの一輪軸荷重が減ります。
ホイールベースと重心点とサスペンションジオメトリの計算が必要ですが、割愛。
車高を2センチ上げてやりました!!!
一輪軸荷重が350㌔になった!!!
と仮定 (ここまではありえませんがわかりやすくするため)
すると、
まず2センチ分はストローク増えますよね当然。
でも、
実は、350㌔÷5㌔/mm=70mm 7センチのダウンになるから、もともと8センチダウンでしょ・・だから、400㌔の時と比べて、
前より1センチストローク増えた!ってなるんです。
合計で3センチも多くストロークが取れる脚になるんですよ。
車高は2センチ上げただけなのに、ストロークは3センチも増える!
わかりますか?車高を上げた分だけストロークが増えるのでなく、
軸荷重も減ってストロークがさらに増えるんですね(^_-)-☆
一石二鳥??おぉ〜(*^◯^*)
TECH-Mではそういった一輪軸にかかる荷重を最優先で考えていきますからそういった視点も面白いですよ(^^)まずはお気軽にお問い合わせください☆
そして極めつけのTECH-Mストレッチで、そのパーツの良さを最大限に引き出せます。
まぁ最近はいつもそんなことをお客様とウダウダお話ししてるわけで、納得していただいて初めて提案した脚を組ませていただきますので、お客様に喜んでもらえるんだろう!
と、信じています。
でもあくまで僕の自論です。調べて、見て、聞いて、そして試して答えを自論にしてるだけですから、判断は皆様にお任せします。
あぁまた脱線した!!
さて、そんな僕の自論に共感していただいたお客様
MINI F56 JCW マニュアル に、ビルシュタインB14を組み付けデス。
今回は約3センチダウンし、前後に12mmのスペーサーを入れる!!
確実に当たるで!!
でも、当たらなくする!
完璧に!
TECH-Mストレッチと、スイートポイントの車高が相まって、とてもしなやかな、そしてストロークがたっぷりあるとても安全な足に組み上げさせていただきました。
夜中まで見とれてウダウダが続きましたが、いい車造りのお手伝いが出来て幸せ(#^.^#)
ありがとうございました(#^.^#)
とてもとても気に入っていただきました(^^♪