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皆さんこんにちは

 

しゃっちょです✨

 

 

昨日のブログでも書きましたが、

今日は、TECH-Mが満を時してリリースする、スペシャルなブレーキシステムのご案内です‼️‼️‼️

 

 

 

とても長くなるので、先に商品説明行きます。

 

 

 

商品名

 

TECH-M アンダーオフセットビッグローターシステム✨

 

 

Rdd スペシャルローター

 

フロント 395mm

 

リア 370mm(写真にはフロントのみですが、リアもセットです。)

 

 

 

フロントのブレーキローターを純正の380mmから395mmに大径化し、さらにキャリパーを通常位置より下にオフセットさせて、絶対的なブレーキの効きと、ハンドリングの向上に、とてつもなく貢献します。

 

 

 

 

リアは今まで通りの純正置き換えローターで、370mmのままです✨

 

 

前後ブレーキローター、ステンメッシュホース、ブラケット、全て込み1台分で、

 

75万円 ((税別))

 

の、スペシャルなキットになります。

 

 

※装着にあたり、条件は、19インチ以上装着車に限ります。

 

 

 

 

 

 

 

エンドレスやブレンボは届かない、でも、もっと効くブレーキシステムにバージョンアップしたい‼️

 

そんなお客様への、ローター交換以上、レーシングキャリパー交換未満の新たな提案となります✨

 

 

 

 

 

 

 

では、ここから、このブレーキを開発するにあたり、色々あった経緯を説明していきたいと思います。

 

 

 

これは、かなり長くなりますので、興味ある人はぜひ読んでください。

 

 

ちなみに、今までで一番気合い入れて書きます。

 

 

 

 

 

 

TECH-Mの今までを振り返り、やはり思う事は、たくさんの本物の技術屋たちが僕たちの手伝いをしてくれていることです。

 

 

 

昔は、何かしたいな‼️と思ったときに、どうやったらできるかをネットで調べたりいろんないろんな人に聞いてもらったりしながら、あーでもないこーでもないと自分1人で考えていたのですが、

 

今はプロフェッショナルな方々が『よかったら手伝わせてよっ』って言ってきてくれるようになりました。

 

 

 

これも、TECH-Mにたくさんのお客様が来てくださったおかげなんですけれども、やはりこういうたくさんのプロフェッショナルと知り合って仕事ができるとなると、TECH-Mにしかないオリジナルで最強のものを作りたいというふうに僕は思いました。

 

 

もしかしたら、誰もが思うのかもしれません。

 

 

 

みんなで楽しくモータースポーツをしているテックエムですが、その目的は安全に速く‼️なので、安全にという部分に力を入れていきたいと常日頃から思っております。

 

 

 

そんなことがあって、今年に入ってから、Rddという本物の技術屋と出会い、ずっとブレーキに力を入れてやってきたわけです

 

 

が、正直、Rddは、あちこちのお店が使っていますし、どこもある程度似た商品になってきているのは間違いないです。

 

 

 

 

今以上に、テックエムのオリジナリティーを存分に出したいと、最後に考えておりました。

 

 

 

もぅ出してるじゃん!って感じなんですが、実は、今はまだまだ序の口なんです(^◇^)

 

 

 

TECH-MオリジナルキャリパーやTECH-Mのロゴが入ったキャリパーをRddとコラボしてスペシャルキットを作っていますが、僕のやりたい事は、

 

誰もやってないことで、より効率よくそして安価で結果を出す‼️

 

 

そういうブレーキシステムを作れないかと日々考えておりました。

 

 

 

 

お金出したら良いもの買えて当たり前ですから。

 

 

 

 

いろんな車に乗って、今まで気にしなかったブレーキのちょっとしたフィーリングの違いにも気を配るようになりました。

 

 

 

ポルシェやフェラーリのようなスーパースポーツカーに乗る機会も増えて、高速コーナーのハンドリングを体感していると、

 

 

 

なんかちょっとキレ方が違うな??みたいな、ノーズの入り方というよりかは、ステアリングの操作に対してコーナリングフォースの出方が違って感じる車が1台ありました。

 

 

 

フェラーリ360チャレンジストラダーレです。

 

 

 

360モデナと比べても430を比べても、高速コーナーでの初期のハンドリングから車が切れていく、全然違うフィーリングがありました。

 

 

 

 

そのフィーリングって一体なんだろうか??とずっと考えていました。

 

 

 

 

アームでどうこうとかジオメトリーでどうこうとか言うキレ方の違いではなくて明らかに本質が違うようなステアリングの切れ方をする車だなと感じていました。

 

 

 

 

何気なしに写真を見ていて、欲しいなぁ〜と思っていたときに、気付いた事があります。

 

 

 

 

それは、ブレーキキャリパーの位置でした。

 

 

 

通常ならブレーキキャリパーはローターに対して前後ありますが、大体センターから中心のところについていることが多いです。

 

 

 

 

しかしチャレンジストラダーレはセンターからかなり下のほうに、アンダーオフセットされているのが分かります。

 

 

 

なんでこんな低いところにあるのかな?と考えました。

 

 

 

低重心。間違いなく狙っています。

 

そして、さらに調べていくと、タイロッドエンド(ハンドルを切る力点)からキャリパーまでの距離が、

 

 
 
真横の位置に比べてアンダーオフセットすることで、短くなります。

 
 
 
 
つまりてこの原理で棒の先ちょにある重たいものが手前のほうに来る事になるので、同じ重さのものでも軽い力で動かせることになります。
 
 
 
さらに重たいものを下にすることで、振り子の原理が出てハンドルを切る動作に対して、小さな力でスムーズにホイールが切れていく、そんな動作が行えるんじゃないか??
 
 
と言うふうに思いました✨
 
 
 
 
そこで他のレーシングカーはどうなっているのかをいろいろ検証しました。
 
すると1番びっくりしたのがフォーミュラーカーです。
 
 
 
今日本で走ってるフォーミュラーカーは、非常に低い位置にブレーキキャリパーが装着されていました‼️
 
 
驚くことになんとローターの真下‼️ついていました。
 
 
 
 
少しでも低重心化し、さらにステアリング操作に対する回転モーメントをゼロに近づけるためにその位置にキャリパーを装着しているということがわかりました。
 
空力的要素も見つかりましたが、それは置いておきましょう。
 
 
 
 
 
 
さて、
 
 
 
このテクニックを、BMWに生かすことはできないか?!
 
もし出来たとしたら、純正キャリパーで、想像以上のパフォーマンスが出せるのではないか?!
 
 
と思い、Rddの社長に相談しました。
 
 
 
社長は「それは非常に面白い‼️」とめちゃくちゃ乗り気で話してくれました♫
 
 
しかもM2やM4は、リアに関しては少し下の方にアンダーオフセットされています。
 
 
 
フロントは、真横真後ろです。
 
 
 
 
Rddは、実は他の国産車で実績があって、アンダーオフセットすることで、
 
高速コーナーでのステアリングフィールが非常に向上しタイヤの負担も少なくそしてブレーキングも安定した
 
 
という事でした✨
 
 
 
 
TECH-MのM2GTSはナックルをM4GTS用のナックルに変えておりますので、ノーマルのM4用ナックルが1つ余っていることになります✨
 
 
 
そのナックルと外したキャリパーを使って、
 
 
純正キャリパーを使用したビックローター。
 
そして純正キャリパーを極限までアンダーオフセットし、低重心化‼️
 
タイロッドエンドに少しでも近づけて回転モーメントを減らす‼️
 
 
 
そういったスペシャルなブレーキキットを制作することはできないか??
 
 
ということで、そのナックルと純正ブレーキをRddに送り、CADでブラケットの図面を引いて、そのブレーキキット製作することが可能かどうかを長く検証していました。
 
 
 
ただ単にアンダーオフセットを考えるだけではいけません。
 
 
フロントはタイヤが右左切れますからアームとのクリアランスも考えないといけないし、ブレーキホースの取り回し等も伸ばす必要があります。
 
 
 
BMWは基本的にフロントのキャリパーはアクスルに対して後ろ側に付いてます。
 
 
それは前後重量バランスを合わせるために少しでも真ん中に重いものをと言う考えから、そうなっていると思います。
 
 
トレーリングとか、リーディングとかあって、アクスルの前側にあるのがトレーリング、アクスルの内側にあるのがリーディングと言われています。
 
 
これはどういう意図があってどういうのかはまだ勉強中ですが、
 
 
トレーリングで、アンダーオフセットした場合のコーナリング中のフロントタイヤの安定感と言うのは、驚くほど効果的だ‼️
 
 
 
 
ということが実証されていますので、何とかそれを可能にしたいと。
 
 
ということで長らく検討しておりました✨
 
 
 
 
そしてついに!!!
 
プロトタイプが完成いたしました✨✨
 
 
 
 
 
TECH-Mデモカーであるみずき君のストリートM2に、そのTECH-Mスペシャルキャリパーシステムを装着。
 
 
 
 
TECH-Mに飾ってあった、
 
コレ。
 
 
 
気になってた方多いんじゃないですか??✨
 
 
 
元の位置と比較すると、
 
 
 
 
 
このブラケットを装着することによって、
 
 
 
 
 
すっごくアンダーオフセットしていますよね!!
 
 
 
この違いは本当に大きいのです。
 
 
続きまして、ローターですが、
 
 
純正キャリパーをアンダーをセットするにあたりそのままの(ローター外形で)アンダーオフセットするのは、物理的に不可能でした。
 
 
 
やはりどうしても真下に下げるのではなく、斜め下に下げるしかありませんでした。
 
つまり、ローター径を大きくする必要があったと言うことです✨
 
 
そして極限までアンダーをセットさせ、極限まで小さいローターでしようとしましたが最終的に395mmが限界だということが計算より判明しました。
 
純正ローターが380mmです。
 
 
15mmビッグローターにすることでの制動力は圧倒的であり、恐ろしくしっかり効くブレーキになります。
 
 
 
 
 
ただ、純正キャリパーは、とても大きく、残念ながら18インチでこの395mmのローターに、純正キャリパーを装着して逃げるホイールは存在しませんでした(涙)
 
 
TECH-Mでサーキット走行される方に大人気なRAYSの18インチホイールは、エンドレスブレーキで400mmが逃げる設計になっていますが、そのRAYSをもってしても、このキャリパーを干渉なしで入れることはできず、19インチ以上のホイールが必要になります。
 
 
このように19インチなら社外品ホイールでも余裕です☆
 
 
 
RAYSの18インチ!!入れてみましたが、名刺一枚分しか空きませんでした(笑)

 
ギリギリス(笑)
 
 
 
でも、僕が思うに、問題ないです☆
 
全国的にみて、M2やM3.M4でスポーツ走行をエンジョイされている方において、純正の19インチホイールで走行されている方が多いということです。
 
 
現在は19インチでも、ハイグリップラジアルのラインナップが充実し、様々なシュチュエーションで使用できるタイヤの選択幅がとても広がっています。
 
 
 
なので、純正19インチでハイグリップを履いたり、そのままノーマルタイヤでも、サーキット走行が楽しめ、安全に速く走ることが可能になってきました。
 
 
 
そこで、このTECH-Mオリジナル、オフセットブレーキシステムは、19インチホイール以上を履き、純正キャリパーを使用してレーシングキャリパー以上のポテンシャルを発揮できる最強のブレーキシステムとしてリリースさせていただくことに決定しました。
 
 
 
 
 
 
RDDローターの他に類を見ない鉄の密度が産む、カチッとしたフィーリングは、TECH-Mオリジナルローターキットを装着されているお客様からは絶大な高評価を頂いているもので、そのローターをさらに大型化し、より大きなストッピングパワーを得た、ワンランク上のブレーキシステムとなります。
 
 
 
そして、このブレーキキットに合わせるパッドも、こちらから指定させていただきます。
 
 
実は、TECH-Mオリジナルのサーキットコンパウンドでは、少し足りませんでした。
 
熱が入る前に高速でブレーキをそっとかけると、初期があり過ぎるのでブレーキがブルブルする、キックバックが起こっていました。
 
 
 
純正置き換えローターであれば、全く問題なかったパッド磨材が、ビッグローターにすると問題が発生しました。
 
 
 
なぜか??
 
 
ローターを大きくすれば、ブレーキは効くようになると、誰もが思いがちですが、大きくすればするほど、パッドにかかるエネルギーは大きくなります。
 
 
そのエネルギーを、摩擦熱エネルギーに変換してブレーキはかけられるので、ローターが、大きくなればなるほど、パッドにかかる負担が大きくなります。つまり、パッドにかかる熱エネルギーが大きくなり、そのエネルギーに耐えうるパッドでないと、パッド表面が溶けて流れてしまい、それがローターにベチャッとへばりついてしまい、ジャダーやキックバックの原因になります。
 
 
見た目こんなになります。
 
 
 
そこで、TECH-Mオリジナルを数多く制作してくださっていたIDIとも協議を重ねた結果、もっと強いレジンパッドを製作していただこうということになりました。
 
 
しかしそれには時間がかかります。そこで、他に変わるパッドを探していましたが、やはり、一つのメーカーにたどり着きました。
 
 
PFC。
 
 
 
 
世界のレース界を席巻し引率する一流メーカーです。アメリカが本社になります。
 
 
 
 
もちろん僕は15年以上前から知っているメーカーです。このメーカーに問い合わせすることになりました。
 
 
電話したところ、僕はラッキーです。
 
PFCジャパンの社長が電話口に出てくださいました。
 
 
パッドをくださいではなく、今回の僕の電話するにあたった経緯を端的に説明し、ここまでやってきて、頭打ちになった。この先がPFCで開けるかを聞きました。
 
 
 
 
PFCの社長は、その電話で約1時間、僕と熱い話をしてくれました。
 
 
 
 
Rddの社長にしてもPFCの社長にしても、ブレーキ屋さんはなんでこんな話が長いんだ(笑)
 
 
 
積み重ねてきた努力と経験がケタ違いで、それを伝えたいと思うと、簡単に要約できないんですよ。
 
僕のブログが長くなるのと同じですよ。
 
 
 
 
 
TECH-Mに相談で電話してくれた方ならわかるでしょ?
僕、話長いでしょ??笑
 
 
 
 
 
 
プロ中のプロとこうして長い時間話ができるのは、本当に光栄なことです。早速PFCのパッドに交換し、M2でテストをしました。
 
 
 
もちろん、まずは街乗り。
 
 
 
 
 
 
RDDの社長と、高田さんもしっかりテストに付き合ってくれました♪
 
 
 
 
そして、セントラルサーキットへ持ち込み、
 
 
 
 
 
 
フィーリングやハンドリングをチェックしましたが、もう目からうろこすぎます!!!
 
 
 
 
 
 
凄い性能アップです!!
 
感動しました。
 
 
 
 
 
初期フィール、切り返し、すべての動作がスムーズでムダがなく気持ちいいです。
 
 
 
 
PFCはサーキット用で製作されたバッドで、いろんな部分が割りきられています。
初期は弱く、踏んだら踏んだ分だけ効く、リリースしたらした分だけリリース出来る、完全動力コントロールパッドですが、どんな温度域においても裏切られることはないことがわかりました。
 
 
コンパウンドは2種類。
 
 
8番か、11番です。
 
 
 
 
そんなパッドをセットにして販売してまいります。
 
 
 
 
 
純正キャリパーは、皆さんが思ってるほど、悪くないです。
 
 
 
 
 
むしろ、2ピースの合わせのアルミキャリパーで、合わせは鉄のボルトで閉めてあるので、剛性がワンピースキャリパーなんかよりはるかに強く安心なキャリパーなんです。
 
 
 
 
 
ローターが頼りないだけで、性能が低く見られますが、そんなことないです☆
 
宝の持ち腐れを、本物の宝物にしましょう♪
 
 
 
 
 
 
 
 
試乗はいつでも受け付けていますので、ご連絡ください☆
 
 
 
基本的に、試乗ご希望の方はご予約をお願いいたします☆
 
 
 
 
 
 
 
 
このブログを書くのにかかった期間
 
 
 
 
 
 
 
 
6カ月!!(爆)