みなさん、こんばんは!
TECH-Mのみずきです。
TECH-Mは現在GW休みをいただいており、明日5/6より営業となりますので宜しくお願いします!
今回はTEAM TECH-MとしてM2CSRacingが3台参戦したBMR2023の開幕戦・もてぎのレースレポートをお届けしたいと思います!
ですが、レースメカとして初めてのことが多すぎて要領よく動けずバタバタとしてしまい、写真を中々撮ることが出来ずだったので写真少なめのブログになりますがお許しください泣
まずは今回のレースにおいて、自分は50番のゼッケンをつける神頭選手のレースメカニックとしてサポートをさせていただきました。
TEAM TECH-Mとして沢山の応援をいただき、リンダファクトリーさんにボディラッピングとスポンサーステッカーを貼ってもらい、もはやスーパーGTさながらのカッコいいマシンに仕上がったお車です。
皆さま本当にありがとうございます!
こちらの神頭選手はBMWはもちろん、他車種でもサーキット走行をされており草レースで好成績を収めるドライバーなので、今回のポイントは“いかに調子が良い状態を維持しながら走行してもらえるか“というところになるかなと思っておりました!
レースウィーク初日、金曜日の走行枠では初めて走るもてぎのコースを事前練習したシミュレーターと擦り合わせて車と身体を調整してもらいます。
いかんせん、全くデータがない状態からのスタートですので燃料消費量やタイヤエアの上昇幅から、どのコンディションのタイヤだと何周目でタレてくるのか、ドライバーのインフォメーションと併せて事細かにメモをとっていきます。
しゃっちょが乗る#25のメカニックを去年から引き続きしてくれている、TCS奈良の西川さん曰く、“走ったことは全部データ・数値で出てくる“とのことなので、教えてもらいながら必要であると思うことはメモをとって後の走行に備えます。
このデータがあれば、計測何周目で予選のタイムを狙いに行くか・決勝のレース展開をどうやっていくかを決めることが出来ます。
例えば、予選の計測3周目でタイムを狙うなら4周目以降のアタック分の燃料は要らないですし、レース後半でアタックをかけるならタイヤのピークをなるべく後ろに持っていかないといけないですからね。
もちろん、少ないデータ量と未熟な自分の経験では高い精度でマネジメント出来ませんが、そこのちょっとした差で神頭選手が負けてしまったら…と思うと少しでも有利なようにマシンを調整したくなります。
更に、翌日土曜日のプラクティスでは新品タイヤを使って、予選や決勝レースを見据えた練習とタイヤデータの収集を行います。
BMR M2CSRシリーズは
・各ラウンド、予選と 2レースの決勝
・そのラウンドで使えるタイヤは2セットまで
・2レース目は1レース結果よりリバースグリッド
・一度優勝するとパワーダウンハンデ
などと様々なレギュレーションがあり、そこも見越した上でドライバーと一緒に作戦を立てていきます。
そして、レース当日の日曜日。
今回は参加台数も多く、神頭選手とタイム的に絡みそうな車が複数予想されましたので、決勝用にタイヤを温存して予選アタックは3周以内という作戦で臨みました。
大きな手応えを感じるタイムではなかったもののタイヤ温存のためアタック3周で計測を終えて走行終了する神頭選手。
勿論、ドライバーによって作戦内容は違いますのでアタック1周しかしないドライバーから20分間走るドライバーまで様々いますが、結果は案の定2,06秒台に8台中5台と超接戦。
神頭選手は6番手からのスタートとなりました。
(TEAM TECH-Mの70号車、片山選手ともコンマ2秒差!)
走れば走るほどタイムが上がっていた神頭選手ですし、ご本人もまだまだイケる!とのことでしたので、決勝レースでのタイム更新も現実的な可能性としてレース展開を考えていきます。
これだけタイムが近いとレースマネジメントがかなり重要になってきますので、モリゴシタでお馴染みの森下総監督と西川さんに助言を頂いた上で神頭選手と相談をするわけなのですが…
リバースグリッドとタイヤの本数規定があるので1レース目はどこの順位を狙いに行くか、そのためにはニュータイヤかユーズドタイヤどちらが良いかなど考えた上で、この接戦タイムだとどこで前車に仕掛けていくのが良いかということを絡めて作戦を立てていかないといけません。
今回は規定により、8台中上位4台がリバースグリッドなので、2台抜かせば2レース目トップからスタート、更にもう1台抜ければ表彰台ということで1レース目からニュータイヤを投入!
インファイトが予想される序盤でのパッシングを狙っていくとのことでしたので、タイヤも序盤で発動するように調整していきます。
グリッドウォークやフォーメーションラップを終えて、いよいよレーススタート。
スタートはまずまず。
1.2コーナーを抜けて3コーナーへ進入…
の瞬間に、すぐ前方でクラッシュが発生!
YouTube LIVEとは別に、サーキットのスクリーンでは違うアングルの実況が放送されてたのでそれを見てたんですが、カメラ越しだと巻き込まれたかな?ってくらいスレっスレでした汗
しかもTEAM TECH-M #70の片山選手が#8の青木選手に側面から接触されるクラッシュなので、片山選手のことも心配でしたが神頭選手がレースに復帰してくれたので一先ずホッとしながら状況を伝えていきます。
ただそのクラッシュの影響で、神頭選手はなんとCSR最後尾を越えてJCWクラスの真ん中まで順位を落としてしまうことに…
ですがそこで気合が入るのが、イケイケ神頭選手!
2ラップ目から、前を走る車よりかなり早いペースでラップタイムを刻んでいきます。
冷静にクレバーにレース展開をしていくことを走行前に話していたので、ラップタイムを伝えつつ冷静にペースを維持してもらいます。
そして遂には自身の予選タイムを大きく上回る5秒台に突入して、会場の実況も神頭選手にスポット当てるほどの追い上げっぷり!
ものすごい追い上げで一時はかなり離れた前走車を射程圏に捉えたかと思った瞬間、4コーナーの立ち上がりで、なんとクラッシュ…
こちらも会場の実況画面では映し出されてて、中々激しくタイヤバリアに接触してたので一瞬心配になりましたが、すぐに体は大丈夫と返答があったので避難してもらってレース終了まで待機となります。
ドライバーに大きな怪我はないのか、車はどの程度の損傷なのか、2レース目までに直せるのか、部品はあるのかなど色々考えながらレース終了を待っていると残り時間が3倍にも4倍にも感じられます…
レースが終わり、神頭選手が帰ってきたので無事を確認して接触の状況やおおよその車の損傷具合を伝えてもらい車両の帰りを待つのですが、中々帰ってこない…
結構な時間が経ってようやく帰ってきた車を見た瞬間、流石にこれはリタイヤかなあと…
予備パーツをサービスに聞いたところ一部足りないパーツもあって、どうにもならなかったので神頭選手にその旨をお伝えして2レース目はリタイヤしていただくことになりました。
ということで、簡単にはなりますが開幕戦もてぎのレースレポートとさせてもらいます。
どんどん追い上げて表彰台も見えそうなレース内容なだけに余計に悔しさが残るレースとなってしまいましたが、結果的に神頭選手も僕もこのレースにおける自分の課題というものが見つかった有意義なレースとなったので、今後のレースでもぜひ#50 神頭選手、そして#25・#70のTEAM TECH-Mを応援宜しくお願いします!
(次戦FSWは神頭選手は不参加となります)