TECH-M デモカー M2Rに装着し、
セッティングを続けているアラゴスタ type-SSベースのTECH-Mオリジナル車高調キットになります。
前後ピロアッパーマウント、別タンクつき、全長調整で、
スプリングレートはフロント10kg/mm、リア14kg/mmです。
スプリングは、ハイパコ、スイフト、ラーナからお選びいただけます。
基本的にサーキットを走行するために製作しており、
3WAYにしている理由は、セッティングの幅を広げるためで、
ご自身の好きなサーキット、好きなコーナーにピンポイントでセッティングを合わせることができます。
そして、ショックアブソーバーオイル量を多くすることで、
熱に対するアドバンテージを確保します。
走るステージが決まっていれば、
type-Sの1WAYで、同じような減衰特性で製作することも可能です。
そちらは、お問い合わせください。
★★ セッティングコンセプト ★★
TECH-Mの足の考え方として他と違うところは、
「ロール」に対する考え方です。
基本的に、
「ロールを抑えるためにばねを硬くする。」
という考え方があります。
それは、
ロールは外側荷重の縮みをロールとして捉えているから、
バネを硬くすることで縮みを抑え、ロールを減らす。
といったものです。
しかし、硬いバネというのは、
「縮ますのに力が必要」、言い換えるとすなわち、「伸びようとする力が強い」
ということです。
なので、硬くすればするほど、内側が伸びやすくなります。
TECH-Mでは、ロールを、
内側の伸び量に重点を置いてセッティングします。
だから、サーキット用の足でも、スプリングレートは低くします。
現在 M2R のスプリングレートは、フロント10k、リア14kとしており、
物理的に乗り心地が良いです。
外側荷重の縮みについては、
やはり柔らかいスプリングレートなので、
大きくストロークしようとします。
そこで、3WAYのバンプ側減衰を高くし、
ストロークスピードをコントロールします。
イメージとしては、
バンプストロークを遅くさせることで、
ターンインしてからクリッピングポイントにかけて、ジワッとロールしていく足を目指しております。
それができたら、
内側のタイヤがしっかり接地しているので、タイヤを効率よく使い、
コーナリングスピードを格段にアップさせるとともに、
タイヤの寿命もアップさせます。
タイヤの負担が分散され、常に4つで仕事をするため、
レースにおいて、周回を重ねても同じタイムで走り続けることができます。
ハイスピードでの入力に対して、
いくら減衰を出しても、物理的にストローク量は出てしまいます。
そこで、
バンプラバーによるストローク量コントロールや、
スタビライザーによる左右のストローク量の調整を行い、最適化することで、
とても乗り味の良い足回りに仕上がっております。
TECH-M代表のドライブではありますが、
6月末 気温26℃ 岡山国際サーキット
アドバンネオバ AD08R
1分46秒3
7月頭 気温27℃ セントラルサーキット
アドバンネオバ AD08R
1分26秒フラット
のタイムが出ており、
ベストシーズンならまだまだ詰められます。
TECH-M M2Rは日々進化しておりますが、
いつでも試乗受け付けておりますので、
お気軽にお問い合わせください。